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仕手株に有名な常連銘柄があると聞きましたがどれですか?一覧があればみたいです

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2025/08/09 08:19

株式
株式

男性

30代

question

最近、SNSやネット掲示板で「仕手株」という言葉をよく見かけるようになりました。急激に値動きする銘柄に注意が必要だと聞いたのですが、過去に何度も仕手株として話題に上がっている、いわゆる「常連銘柄」と呼ばれるような銘柄はあるのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

仕手株とは、証券取引所で公式に定義されている用語ではありません。しかし一般的に、ある銘柄に特定の市場参加者が集中的に売買を行い、その結果として短期間で株価が大きく変動した銘柄が「仕手株」と呼ばれることがあります。実際に不正行為が立証されるケースは少なく、多くは流動性の低い小型株に一時的に投機的な資金が流入することで、急激な値動きが発生する現象です。

こうした仕手株には、過去に何度も急騰・急落を繰り返し、投資家の間で「また動くかもしれない」と注目されるようになった「常連銘柄」が存在します。これらの銘柄にはいくつか共通する特徴があります。たとえば、浮動株(市場で自由に売買できる株式)の比率が低く、少額の資金でも株価が動きやすいこと。また、時価総額が小さめで資金を集中させやすく、バイオやAIといった将来性のあるテーマ性を持ち、材料が出るたびに注目されやすいといった点です。さらに、過去の出来高や値動きから「この銘柄はまた動きそうだ」と投資家に意識されやすい傾向もあります。

実際に、過去数年にわたり複数回話題に上がった銘柄の一例としては、バイオベンチャーのアンジェス(4563)、仮想通貨関連で注目されたリミックスポイント(3825)、オンラインゲームの開発で知られるガーラ(4777)などがあります。これらの企業は、それぞれバイオ、エネルギー、ITといった注目テーマを背景に、過去に何度も急騰・急落の局面を迎えており、SNSやネット掲示板での話題性も高い傾向にあります。

こうした銘柄が繰り返し注目される理由は複数あります。第一に、過去に大きな値動きをした実績があるため、投資家の間で「動き方の癖」が知られており、再び資金が集中しやすいのです。第二に、大口投資家にとっても「過去にこの銘柄ならこれくらいの出来高で売買できた」という実績が、再参入の目安になる場合があります。そして第三に、バイオや再生エネルギーなどの分野では、継続的に材料(ニュースやIR)が出やすく、それが新たな投機のきっかけになりやすいのです。

一方で、初心者の方がこうした銘柄に手を出す場合は、特に注意が必要です。たとえば、短期間に株価が急騰したあと、急落して−30〜−50%もの損失になることも珍しくありません。また、SNSや掲示板で広がる情報には、根拠のない噂や過剰な煽りが含まれることが多いため、必ず一次情報(適時開示など)を確認することが大切です。さらに、出来高が急減すると売りたくても売れない「板がスカスカな状態」に陥ることもあるため、逆指値などのリスク管理も欠かせません。

まとめると、「仕手株の常連銘柄」と呼ばれる銘柄は確かに存在しますが、それは企業の実態とは別に、値動きの特性や市場参加者の注目度によって定着した現象にすぎません。話題性だけで飛びつくのではなく、あくまで自己資金の管理や情報確認を徹底し、冷静な投資判断を心がけることが重要です。

なお、これらの情報はあくまで過去の傾向に基づくものであり、今後の値動きを保証するものではありません。投資は自己責任で行い、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

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仕手株(してかぶ)

仕手株とは、一部の投資グループや個人投資家が、意図的に株価を動かそうとする銘柄のことを指します。こうした仕手筋と呼ばれる人たちは、比較的市場の参加者が少ない小型株を狙い、大量に株を買い集めることで値上がりを演出します。 その結果、株価が急騰し、注目が集まったところで他の投資家が参入し、さらに株価が上昇することがあります。しかし、その後仕手筋が一気に売り抜けると、株価が急落し、大きな損失を被るリスクが高まります。初心者が仕手株に手を出すと、相場の流れに巻き込まれて損をする可能性があるため、十分に注意が必要です。

浮動株

各企業の上場株式のうち、実際に売買される可能性の高い株式(上場株式から固定株を控除したもの)

時価総額

時価総額、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値や規模を評価する際の指標。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。

出来高

出来高とは、ある期間に売買された株式の数量のことを意味します。出来高が多いと、その株に多くの人が関心を持って取引していることを表し、価格も動きやすくなります。反対に出来高が少ないと、取引が活発でないため、売りたいときに売れなかったり、価格が思ったように動かなかったりすることもあります。

逆指値注文

逆指値注文とは、あらかじめ設定した価格に到達したときに、自動的に売買の注文が出されるしくみのことです。主に損失を抑える目的で使われるため、「ストップロス注文」とも呼ばれます。 たとえば、ある株を1000円で持っていて、900円まで下がったら自動的に売るよう設定しておけば、予想以上に価格が下がってしまったときの損失を最小限に抑えることができます。自分でずっと価格をチェックしなくても、自動的にリスク管理ができる便利な方法です。

適時開示

適時開示とは、上場企業が投資家に対して、経営や財務に関する重要な情報を「正確かつ迅速に」公表することを義務づけられた制度のことです。たとえば、決算発表、役員の異動、大口取引の発生、業績予想の修正、合併・買収(M&A)など、市場に影響を与える可能性のある情報は、一定のルールに基づいて速やかに開示する必要があります。これは、株式市場の公正性と透明性を確保し、すべての投資家が平等に情報を得られるようにするための仕組みです。 適時開示が適切に行われることで、インサイダー取引の防止や投資家の信頼維持にもつながります。日本では東京証券取引所の「適時開示規則」によって制度化されており、企業には「TDnet(適時開示情報閲覧サービス)」を通じた情報発信が求められています。資産運用や企業分析を行う上では、適時開示情報を活用することで、迅速かつ正確な判断が可能になります。

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