専門用語解説
基礎控除額
基礎控除額とは、相続税を計算する際に、遺産のうち課税されない金額のことを指します。つまり、この金額までは相続税がかからず、基礎控除額を超えた部分だけに税金がかかります。基礎控除額は、すべての人に一律で適用される「基本分」と、法定相続人の人数に応じて加算される「人数分」とを合計して決まります。たとえば、法定相続人が2人いる場合、2025年現在では「3,000万円 +(600万円 × 2人)= 4,200万円」が基礎控除額となります。資産運用の観点では、この控除を意識して相続税のかからない範囲での財産形成や分配を考えることが、税金対策やスムーズな資産承継につながります。