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期待値
読み:きたいち
期待値とは、将来的に得られる可能性のある金額の平均的な値を示す考え方です。たとえば、ある投資の結果が複数のパターンで分かれていて、それぞれの結果が起きる確率がわかっている場合、それぞれの結果にその確率をかけて合計したものが期待値になります。
これは、「運がよければこうなる」ではなく、「長い目で見れば平均的にこうなる」という考えに基づいています。投資判断においては、一度きりの結果ではなく、何度も同じ選択を繰り返したときの平均的な利益や損失を見積もるために用いられます。ただし、期待値が高いからといって必ずしも良い投資とは限らず、リスクも一緒に考えることが大切です。
関連する専門用語
リスク
リスクとは、資産運用において、期待している結果とは異なる結果が生じる可能性のことを指します。具体的には、投資による損失が発生するかもしれない不確実性を意味しますが、必ずしも悪い結果だけを指すわけではなく、期待以上の利益が出る可能性もリスクの一部とされます。リスクには、株価の変動、金利の変動、為替レートの変動などさまざまな種類があり、それぞれに応じた対策が求められます。資産運用を行う上では、自分がどの程度のリスクを受け入れられるかを理解し、それに応じた投資戦略を立てることが非常に重要です。
リターン
リターンとは、投資によって得られる利益や収益のことを指します。たとえば、株式を購入して値上がりした場合の売却益(キャピタルゲイン)や、債券の利息、投資信託の分配金(インカムゲイン)などがリターンにあたります。 これらを合計したものは「トータルリターン」と呼ばれ、投資の成果を総合的に示す指標です。リターンは、元本に対してどれだけ増えたかを「%(パーセント)」で表し、特に長期投資では「年率リターン」で比較されることが一般的です。 リターンが高いほど投資先として魅力的に感じられますが、そのぶんリスク(価格変動の可能性)も高くなる傾向があるため、自分の目的やリスク許容度に応じて、適切なリターンを見込むことが大切です。
標準偏差
標準偏差とは、データが平均からどれだけ散らばっているか、つまりデータのばらつき(変動の大きさ)を表す統計的な指標です。資産運用の世界では、主にリターンの変動性を測るために使われ、「リスク」の指標として重要な役割を持っています。 たとえば、ある投資商品の平均リターンが年5%だったとしても、その年ごとの実際のリターンが毎回大きく上下していれば、それは「リスクが高い」と判断されます。この変動の大きさを数値化したものが標準偏差であり、数値が大きいほどリターンのブレが大きく、不確実性が高いことを意味します。 逆に、標準偏差が小さい場合はリターンが安定しており、将来の見通しが立てやすい投資対象とされます。ポートフォリオのリスク管理や資産配分を考える際にも、標準偏差を活用することで、全体のリスク水準を定量的に比較・評価することができます。
現代ポートフォリオ理論
現代ポートフォリオ理論は、1950年代に経済学者ハリー・マーコウィッツによって提唱された投資理論であり、資産運用におけるリスクとリターンのバランスを最適化する考え方である。この理論では、個々の資産のリスクとリターンだけでなく、異なる資産を組み合わせた際の「分散効果」に注目する。例えば、株式と債券のように値動きが異なる資産を組み合わせることで、一方が下落してももう一方が安定するため、全体のリスクを抑えながらリターンを狙うことができる。このように、分散投資によってリスクを軽減することが重要とされるため、現代の投資信託や年金運用などにも応用されており、資産運用の基礎として広く採用されている。