専門用語解説
初値
初値とは、新規公開株(IPO)や新たに上場された株式が、証券取引所で最初に売買されて成立した価格のことを指します。上場前に仮条件や公募価格が決められますが、実際に市場で売買が始まったときに、需要と供給に応じて初めてその銘柄の「市場価格」が決まります。この価格は、投資家たちの期待や企業の注目度、経済状況などさまざまな要因によって大きく左右されるため、公募価格より高くなることもあれば、安くなることもあります。特にIPOでは、初値がどれくらいになるかは大きな関心事であり、投資家にとっても企業にとっても重要な節目の価格と言えます。初値と公募価格との差が大きい場合、それだけ投資家の期待や懸念が反映された結果と見ることができます。