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年金基金
読み:ねんきんききん
年金基金とは、将来の年金支払いに備えて資金を積み立て、その資金を長期的に運用することで、年金受給者に安定した給付を行うことを目的とした機関や仕組みのことです。
企業が従業員の退職後の生活を支えるために設ける「企業年金基金」や、国や地方自治体が管理する「公的年金基金」などがあり、いずれも大量の資金を扱う長期投資家として、国内外の株式や債券、不動産、さらにはインフラやオルタナティブ資産など多様な資産に分散投資を行っています。
年金基金は長期的な視点で安定的なリターンを追求するため、リスクを抑えつつ資産の成長を目指す運用が求められます。個人投資家が資産運用を考える際にも、年金基金の運用姿勢は参考になるケースが多くあります。
関連する専門用語
公的年金
公的年金には「国民年金」と「厚生年金」の2種類があり、高齢者や障害者、遺族が生活を支えるための制度です。この制度は、現役で働く人たちが納めた保険料をもとに、年金受給者に支給する「世代間扶養」の仕組みで成り立っています。 国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する制度です。保険料を一定期間(原則10年以上)納めると、65歳から老齢基礎年金を受け取ることができます。また、障害を負った場合や生計を支える人が亡くなった場合には、障害基礎年金や遺族基礎年金を受け取ることができます。 厚生年金は、会社員や公務員が対象の制度で、国民年金に追加で加入する形になります。保険料は給与に応じて決まり、支払った分に応じて将来の年金額も増えます。そのため、厚生年金に加入している人は、国民年金だけの人よりも多くの年金を受け取ることができ、老齢厚生年金のほかに、障害厚生年金や遺族厚生年金もあります。 公的年金の目的は、老後の生活を支えるだけでなく、病気や事故で障害を負った人や、家計を支える人を亡くした遺族を支援することにもあります。財源は、加入者が納める保険料と税金の一部で成り立っており、現役世代が高齢者を支える「賦課方式」を採用しています。しかし、少子高齢化が進むことで、この仕組みを今後も維持していくことが課題となっています。公的年金は、すべての国民が支え合い、老後の安心を確保するための重要な制度です。
企業年金
企業年金とは、企業が従業員の退職後の生活資金を支援するために設ける年金制度のことです。代表的なものに確定給付企業年金(DB)と確定拠出年金(DC)があります。DBでは企業が給付額を保証し、DCでは従業員自身が運用リスクを負います。企業年金は、長期的な資産運用が求められるため、運用方針や市場環境の変化が大きな影響を与えます。
GPIF
GPIFとはGovernment Pension Investment Fundの略で、日本の年金積立金管理運用独立行政法人のこと。預託された公的年金積立金の管理、運用を行っている。 年金保険料から集められた公的年金積立金は、厚生労働大臣の預託により、GPIFが信託銀行や投資顧問会社などの運用受託機関を通して国内外の債券市場や株式市場で運用し、運用収益とともに年金給付の原資としている。 公的年金という性質上、長期的に安全かつ効率的な観点が重視されますが、2014年度以降、運用改善の流れからリスク運用の比率が高まり、国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%という基本ポートフォリオが組まれてきた。2020年4月から5年間の第4期中期目標期間においては、各25%ずつに変更されている。
長期分散投資
長期分散投資とは、時間をかけて資産を育てながら、投資対象を複数に分けることでリスクを抑える投資方法のことです。「長期」とは、数年から数十年単位で資産を運用することを意味し、一時的な相場の変動に左右されずに、時間を味方につけて資産を増やす考え方です。 「分散」とは、投資先を株式や債券、不動産、国内外の資産などに広げることで、どれか一つが値下がりしても全体の損失を抑えられるようにする工夫です。この方法は、短期的な売買で利益を狙うのではなく、コツコツと資産を築きたい初心者にとって特に有効で、老後資金づくりや教育資金の準備などにも適しています。感情に流されず、計画的に続けることが成功の鍵となります。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(Asset allocation)とは、資産配分という意味で、資金を複数のアセットクラス(資産グループ)に投資することで、投資リスクを分散しながらリターンを獲得するための資産運用方法。アセットアロケーションは戦略的アセットアロケーションと戦術的アセットアロケーションの2つを組み合わせることで行われ、前者は中長期的に投資目的・リスク許容度・投資機関に基づいて資産配分を決定し、後者は短期的に投資対象の資産特性に基づいて資産配分を決定する。