専門用語解説
スマートベータ指数
スマートベータ指数とは、従来の株価指数のように「時価総額の大きさ」に基づいて銘柄の比重を決めるのではなく、収益性、ボラティリティ(価格変動の大きさ)、配当利回り、バリュエーション(割安度)など、特定の投資戦略やファクター(要因)に基づいて構成される株価指数のことです。これにより、リスクを抑えながら市場平均を上回る成果を目指すことができます。
たとえば、単に大企業が多いというだけで選ぶのではなく、「安定して高配当を出している企業」や「株価の変動が小さい企業」などを組み合わせて、より戦略的なポートフォリオを作るのがスマートベータ指数の考え方です。
初心者の方には、「単なる平均ではなく、ちょっと“かしこく”工夫された指数」とイメージするとわかりやすいでしょう。最近では、ETF(上場投資信託)などでもこの考え方を取り入れた商品が増えており、パッシブ運用とアクティブ運用の中間的な存在として注目されています。