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包括遺贈
読み:ほうかついぞう
包括遺贈とは、遺贈の方法の一つで、遺言書によって「財産の全部」や「財産の一定割合」を指定して譲ることを意味します。たとえば「私の財産のすべてを○○に遺贈する」や「私の財産の3分の1を○○に遺贈する」といった形がこれにあたります。
このような遺贈を受けた人は、相続人と似た立場となり、財産だけでなく債務(借金など)も引き継ぐことになります。そのため、包括遺贈を受ける人は、遺産全体に対する責任を持つことになります。資産運用や相続対策を考える際には、包括遺贈が持つメリットとリスクの両面を理解しておくことが大切です。
関連する専門用語
特定遺贈
特定遺贈とは、遺言書において「特定の財産」を指定して誰かに譲ることをいいます。たとえば「自宅の土地建物を長男に遺贈する」や「保有しているA社の株式を友人に遺贈する」といったように、明確に財産の種類や内容が決められている遺贈方法です。 この場合、遺贈を受ける人は、指定された財産のみを受け取ることになり、他の遺産や借金などの負債を引き継ぐ必要はありません。そのため、包括遺贈と比べて責任の範囲が限定されているという特徴があります。資産運用や相続設計の場面では、特定の財産を誰に引き継がせたいかという意志を明確に反映できる手段として活用されます。
遺言書
遺言書とは、自分が亡くなったあとに財産をどのように分けてほしいかをあらかじめ書き残しておく文書のことです。生前に自分の意思を明確に示す手段であり、誰にどの財産を渡すか、あるいは誰には渡さないかなどを記載することができます。遺言書があることで、相続人同士のトラブルを防いだり、法定相続とは異なる分け方を実現したりすることが可能になります。法的に有効な遺言書にするためには、決められた形式に沿って作成する必要があります。代表的な形式には自筆証書遺言や公正証書遺言があります。資産運用においても、相続の計画を立てるうえで非常に重要な役割を果たします。
受遺者
受遺者とは、遺言書によって財産を受け取ることが指定された人のことを指します。つまり、亡くなった方(遺言者)が生前に書いた遺言書の中で、「この人に財産を渡します」と明記された受取人です。受遺者は相続人である場合もあれば、相続人以外の第三者であることもあります。たとえば、「長男に不動産を渡す」「お世話になった知人に預金の一部を贈る」などと記載されていれば、その対象となる人が受遺者です。遺言による財産の受け取りは、法律で定められた相続とは別の仕組みで行われるため、遺言書の内容に従って確実に権利を得ることができます。資産を特定の人に託したいという希望を実現するために、遺言と受遺者の制度は非常に重要な役割を果たします。
相続放棄
相続放棄とは、亡くなった人の財産を一切受け取らないという意思を家庭裁判所に申し立てて、正式に相続人の立場を放棄する手続きのことです。相続には、プラスの財産(預貯金や不動産など)だけでなく、マイナスの財産(借金や未払い金など)も含まれるため、全体を見て相続すると損になると判断した場合に選ばれることがあります。 相続放棄をすると、その人は最初から相続人でなかったものとみなされるため、借金の返済義務も一切負わなくて済みます。ただし、相続があったことを知ってから3か月以内に家庭裁判所に申し立てる必要があり、その期限を過ぎると原則として相続を受け入れたとみなされてしまいます。したがって、放棄を検討する場合は早めの判断と手続きが重要です。
相続人(法定相続人)
相続人(法定相続人)とは、民法で定められた相続権を持つ人のことを指します。被相続人が亡くなった際に、配偶者や子ども、親、兄弟姉妹などが法律上の順位に従って財産を相続する権利を持ちます。配偶者は常に相続人となり、子がいない場合は直系尊属(親や祖父母)、それもいない場合は兄弟姉妹が相続人になります。相続税の基礎控除額の計算や遺産分割の際に重要な概念であり、相続対策を検討する上で欠かせない要素となります。