死亡保険金の税金について教えてください
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2025/03/10 13:44
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近々、生命保険の死亡保険金を受け取る可能性があるのですが、その際にどのような種類の税金が発生するか知りたいです。契約者や被保険者、受取人の組み合わせによって異なると聞きましたが、具体的に教えていただけますか?
投資のコンシェルジュ編集部
生命保険の死亡保険金に関しては、保険料を支払う契約者、保障対象となる被保険者、実際に保険金を受け取る受取人という三者の立場によって課税区分が変わり、相続税、贈与税、または所得税のいずれかが適用されます。
典型例として、契約者と被保険者が同一人物で、受取人がその人物の法定相続人である場合は相続税の対象となり、「五百万円×法定相続人の数」という非課税枠が利用できます。たとえば、配偶者と子ども二人で合計三人が法定相続人の場合は千五百万円までが相続税の非課税となり、それを超えた部分がほかの相続財産と合算されて課税対象になります。
一方、契約者と受取人が異なる形で設定されている場合は贈与税がかかり、年間百十万円の基礎控除を上回る金額が課税されます。たとえば、契約者が父、被保険者が母、受取人が子どもの場合に二千万円を受け取ると、差し引き後の千八百九十万円が贈与税の対象になる仕組みです。
このように、死亡保険金を受け取る際には、契約時の名義設定や非課税枠の扱いを十分に理解しておくことが大切です。
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死亡保険金
死亡保険金とは、生命保険契約において、被保険者が死亡した際に受取人に支払われる保険金のことを指す。受取人や契約形態によって、相続税・所得税・贈与税のいずれかの課税対象となる場合がある。
相続税
亡くなられた親などから、お金や土地などの財産を受け継いだ(相続した)場合に、その受け取った財産にかかる税金。
贈与税
個人から贈与により財産を取得したときにかかる税金。 なお、法人から贈与により財産を取得したときは、贈与税ではなく所得税がかかる。
所得税
所得税は、個人が1年間に得た所得に対して課される税金です。給与所得や事業所得、不動産所得、投資による利益などが対象となります。日本では累進課税制度が採用されており、所得が高いほど税率が上がります。給与所得者は源泉徴収により毎月の給与から所得税が差し引かれ、年末調整や確定申告で精算されます。控除制度もあり、基礎控除や扶養控除、医療費控除などを活用することで課税所得を減らし、税負担を軽減できます。
非課税枠
非課税枠とは、税金が課されない金額の上限を指し、様々な税制に適用される制度。 例えば相続税では基礎控除額として「3,000万円+600万円×法定相続人数」が非課税枠となる。贈与税では年間110万円までの贈与が非課税。また、NISA(少額投資非課税制度)では年間の投資上限額に対する運用益が非課税となる。 このような非課税枠は、税負担の軽減や特定の政策目的(資産形成促進など)のために設定されており、納税者にとって税金対策の重要な要素となっている。