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死差益
読み:しさえき
死差益とは、生命保険会社が契約者に対して支払うべき保険金の総額が、実際の死亡率が予想より低かったために少なくなり、その結果として生じる利益のことを指します。保険会社は将来の死亡率をもとに保険料を計算していますが、予想より契約者が長生きした場合、支払う保険金が減るため、その差額が死差益となります。
投資初心者の方にとっては、これは生命保険会社の利益の源泉の一つであり、保険料がどのように決められ、会社の経営にどのように影響するかを理解する助けになります。
関連する専門用語
予定死亡率
予定死亡率とは、生命保険会社が保険料を計算する際に前提として用いる将来の死亡発生率です。過去の統計データや医療技術の進歩、人口動態の見通しなどを踏まえて設定されており、保険期間中に被保険者が死亡する確率をあらかじめ織り込むことで、保険会社は必要な保険料と責任準備金を適正に積み立てます。 予定死亡率が低く設定されるほど死亡リスクを低く見積もることになるため、保険料は安くなりやすい反面、保険会社にとっては収益が圧迫される可能性があります。逆に高く設定すれば保険料は高くなりますが、会社の安全余裕が厚くなります。このように予定死亡率は保険料水準と保険会社の健全性を左右する基礎数値として重要な役割を担っています。
予定利率
予定利率は、生命保険会社が保険契約者に対してあらかじめ約束する運用利回りのことです。これは保険会社が保険料を計算する際に用いる重要な指標の一つで、契約者から払い込まれた保険料を運用して得られると予想される運用利回りを表します。 予定利率は保険料の設定に大きな影響を与えます。予定利率が高い場合は保険料が安くなり、低い場合は高くなります。これは、高い予定利率では将来の運用によるリターンを多く見込めるため、保険料を低く抑えることができるからです。 予定利率の決定方法は、まず金融庁が国債の利回りなどを参考に「標準利率」を設定し、その後各保険会社が標準利率を基準に自社の状況を反映して決定します。 予定利率には特徴があり、契約時点の率が適用され、基本的には支払い終了時や更新時まで同率で変わりません。バブル経済期には高い予定利率の保険が多く販売され、これらは「お宝保険」と呼ばれています。近年は低金利環境により、予定利率は低下傾向にあります。 保険料の計算には予定利率以外にも、予定死亡率(性別、年齢別に想定される死亡率)や予定事業費率(保険会社の運営に必要な経費の割合)も影響します。これら3つの要因を合わせて「予定基礎率」と呼びます。
予定事業費率
予定事業費率とは、保険会社が保険料を決めるときに見込む「事業運営にかかる費用の割合」のことです。ここでいう費用とは、保険を販売するための営業経費や社員の人件費、広告費、事務処理費などを指します。 保険料は、将来の保険金の支払いに備えるための「純保険料」と、こうした運営費用をまかなう「付加保険料」の2つから成り立っていますが、予定事業費率はその付加保険料を算出する基準となります。 つまり、予定事業費率が高ければ、それだけ保険料に含まれる運営費用の割合も高くなるということです。これは将来的な利益やコストの見込みに基づいて設定されます。
利差益
利差益とは、生命保険会社が予定していた運用利回りと、実際に運用した結果の利回りとの差から生じる利益のことを指します。保険料を計算する際には、将来どれくらいの運用収益を得られるかを予定利率として見込んでいますが、実際の運用成果がこれを上回った場合、その差が利差益となります。 投資初心者の方にとっては、利差益は生命保険会社が資産運用によって利益を確保する仕組みを理解する鍵であり、金利動向や投資環境が保険経営にどう影響するのかを知る入り口になります。
費差益
費差益とは、生命保険会社が保険料を計算するときに見積もった事業運営にかかる費用よりも、実際の費用が少なく済んだ場合に生じる利益のことを指します。保険会社は将来の人件費や事務コストなどをあらかじめ予定事業費率として見込みますが、効率的な経営やコスト削減によってその支出が抑えられると、見込みとの差が利益になります。 投資初心者の方にとっては、費差益は保険会社の経営効率を表す重要な指標であり、契約者が支払う保険料の一部がどのように使われ、どのように利益に結びつくのかを理解する助けとなります。