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家族間で相続方針をどう共有すればよいか?
回答済み
1
2025/06/25 20:12
男性
50代
父の資産について相続の備えを進めたいのですが、兄弟間での認識の違いや、将来的なトラブルが不安です。家族で相続に関する考え方や方針を共有する際には、どのような進め方が望ましいのでしょうか?
回答をひとことでまとめると...
相続方針は早期に家族全員で共有を。冷静な話し合いと専門家の助言で、公平かつ円満な合意形成を目指しましょう。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
相続に関する家族間の認識のずれや対立は、思わぬトラブルの火種になることがあります。だからこそ、資産を引き継ぐ前の段階で、方針を家族で共有しておくことが、円満な相続のために非常に重要です。
まずは、お父様の資産内容や法定相続人の構成、分け方に関する希望などを整理し、相続財産の全体像を家族で共有できるよう準備しましょう。資産には不動産、預貯金、有価証券だけでなく、負債や保証人になっている契約なども含まれます。
話し合いの進め方としては、以下のような段階を踏むとスムーズです。
はじめに、「相続」という言葉はデリケートな印象を持たれやすいため、「将来の安心のため」「家族への想いをきちんと形にしたい」といった前向きな表現で話題を切り出すと、対話がしやすくなります。
そのうえで、家族全員が落ち着いて話し合える場と時間を設定し、家族会議として進めることを提案しましょう。この場では、特定の人の意見が強くなりすぎないよう、全員が自由に意見を出せる雰囲気づくりが重要です。
もし話し合いが進みにくい場合や公平性に不安がある場合は、税理士や弁護士、独立系アドバイザー(IFA)、信託銀行などの専門家を交えてみるのも効果的です。第三者が入ることで、冷静かつ現実的なアドバイスを受けながら、公平な方針を構築しやすくなります。特に、不動産や自社株などの分けにくい資産がある場合は、専門的な視点が欠かせません。
また、一度話し合いを行ったからといって、それで終わりにせず、定期的に方針を見直す機会を持つことも大切です。家族の状況や資産構成は時間とともに変化するため、節目ごとに確認することが、無理のない相続準備につながります。
相続対策は「早めに、冷静に、そして公平に」進めることが何よりも大切です。ご自身だけで抱え込まず、資産運用や相続に詳しい専門家の力も借りながら、ご家族全員が納得できる形を目指して準備を進めていきましょう。
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相続人(法定相続人)
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IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、日本語では「独立系フィナンシャルアドバイザー」と呼ばれる資産運用の専門家を指す。内閣総理大臣より金融商品仲介業の登録を受け、1つ以上の証券会社と業務委託契約を締結し、投資家に対して資産運用のアドバイス業務や金融商品の仲介を行う。
信託銀行
信託銀行とは、銀行業務に加えて信託業務を行う金融機関のことで、資産の管理・運用・承継を専門的に取り扱う。個人向けには遺言信託や資産承継のサポート、法人向けには年金信託や不動産管理などを提供する。特に、富裕層に対する資産保全や相続対策の面で重要な役割を果たし、長期的な資産管理の手段として活用される。信託契約を通じて、顧客の資産を安全に管理し、特定の目的に沿った資産運用が可能となる。


