専門用語解説
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わ行
ワールドダラー
ワールドダラーとは、米ドルが世界の基軸通貨として広く流通している状態や、その影響を指す概念である。特に国際貿易や金融市場において、米ドルが決済手段や準備通貨として利用されることが多いため、各国の経済政策や金融市場に大きな影響を与える。ドル高・ドル安の動向が世界経済に及ぼす影響を分析する際に使われる。
ワイド
ワイドは金融市場において、価格差や利回り差が広がることを指す。特に債券市場では、信用スプレッド(リスクの異なる債券の利回り差)が拡大する場合に「スプレッドがワイドになる」と表現される。また、株式市場では売買の気配値の差が広がることを指すこともある。一般的にワイド化は市場のリスク回避姿勢が強まるときに発生しやすい。
WACC
WACCとは、資本コストの代表的な計算方法で、借入にかかるコストと株式調達にかかるコストを加重平均したもの。Weighted Average Cost of Capitalの略で、加重平均資本コストともいう。WACCに投下資本をかけると、資本コストが求められる。
ワラント
ワラントとは、一定の条件で株式や債券などを購入できる権利を指す。特に「新株予約権付社債(ワラント債)」の形で発行されることが多く、投資家は将来的にあらかじめ決められた価格で株式を取得できる。通常のオプションと異なり、企業が新規発行する株式に結びつくことが多く、希薄化リスクを伴う。価格は基礎となる株価の変動に大きく左右される。
割高株
割高株とは、企業の業績や成長性に比べて市場での株価が過大評価されている株式を指す。一般的にはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を用いて判断されることが多い。投資家の過度な期待や投機的な買いが要因となることがあり、割高株は将来的に調整局面を迎える可能性が高いため注意が必要である。
割引国債
割引国債とは、額面金額よりも低い価格で発行され、満期時に額面金額が支払われる国債のことを指す。代表的なものに米国のゼロクーポン債や日本の割引短期国債(TB)がある。利子を受け取る代わりに発行時の割引分が投資家の収益となるため、運用期間に応じた利回りを計算する必要がある。
割引債
割引債とは、額面よりも低い価格で発行され、満期時に額面金額が支払われる債券のことを指す。利息が定期的に支払われる通常の債券とは異なり、利息が発生しない代わりに額面との差額が投資家の利回りとなる。ゼロクーポン債とも呼ばれ、短期国債や一部の社債などに採用されている。
割引率
割引率とは、将来のキャッシュフローを現在価値に換算する際に用いる利率のことを指す。金融市場では中央銀行が金融機関に貸し出す際の基準金利(公定歩合)を指すこともある。投資においては、割引率が高いほど将来の価値が低く評価されるため、企業価値評価や債券価格の算出において重要な指標となる。
割り負け
割り負けとは、売買注文を出す際に、想定よりも不利な価格で約定してしまうことを指す。特に市場の流動性が低い場合や、板の厚みが不足している状況で発生しやすい。例えば、大口注文を一度に出すと市場価格が急変し、投資家が予想よりも低い価格で売却することになり、損失が発生する可能性がある。
割安株
割安株とは、市場価格が本来の企業価値よりも低く評価されている株式のことを指します。投資家は企業の財務状況や将来の成長性を分析し、株価が適正価格に戻ることで利益を得ることを狙います。割安かどうかは、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を使って判断されることが多く、長期投資家に人気があります。
割安株ファンド
割安株ファンドとは、株価が企業の本質的価値よりも低く評価されている割安株(バリュー株)を中心に運用する投資信託のことを指す。一般的にPBRやPERが低い銘柄を選定し、将来的な価格の上昇を狙う。市場全体の景気動向や成長株とのパフォーマンス差に左右されやすいが、長期的なリターンを重視する投資家に人気がある。